1週強度 4週強度が圧縮強度試験の基準

皆さんこんにちは。

エンタです。

圧縮強度の基準って知っていますか?

供試体フォルダー

この話は以前もしたのですが、分かっていない?知らない方も多いのでw

 

我々って、よくグラウンドアンカー工や鉄筋挿入工施工すると思います。

その際の通常使用するセメントは何を使っていますか?

 

恐らく早強セメントですよね?

でもそれって本当にそれで合っていますか?

 

基本的なセメントミルク(グラウト)の仕様セメントは普通ポルトランドセメントです。

と言う事は強度確認は4週強度(28日)ですよね。(1週4週)

早強セメント

ではなぜ早強セメントを使っているのか?

 

早く強度が発現するから。

早く強度が出ると言うことは、早く緊張、定着出来るからです。

 

しかし、早強セメントだからと言って基本的な圧縮強度試験の試験日は変わるわけではありません。

大前提は1週と4週強度。

ただし緊張定着にをする為に、強度確認を1週でやりますと施工計画に書いてしまえば7日強度が基準になります。

 

ようは何が言いたいかと言うと、こちらの都合(工期短縮とか)で強度確認を早くしたいから7日にしています。

って事なんです。

 

実際材齢7日で圧縮強度試験しなさいと言う文献や仕様書はありません。

あくまでも1週4週強度のみです。

 

強度確認後の緊張定着なので、こちら側が臨機応変にやっているだけという事をw

グラウト 圧縮強度試験

役所はあくまでも1週4週強度。

施工会社の都合で1週を4週として確認しているだけ。

なんなら3日を1週として強度確認しているだけって事になります。

 

だからコレが当たり前では無いという事です。

 

この事は昔国交省の係長に言われました。

お前らが勝手に決めてやってるだけだろ!?ってw

 

それではまた。

 

参考文献

JIS A 1108:2022「コンクリートの圧縮強度試験方法」

JSCE-G 505:2018「コンクリートの圧縮強度試験」

土木学会『コンクリート標準示方書(施工編)2022年版』

日本建築学会『建築工事標準仕様書・同解説 JASS 5 鉄筋コンクリート工事』

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